ご挨拶 〜大手塾の注意点〜

はじめまして。
「塾と受験と将来を考えるブログ」です。

 

 

このブログは、
浪人生活や塾講師、大学の経験を通して、
僕なりに思った事、感じた事を書いていくものです。

 

このタイトルを見てアクセスされる方の多くは、

お子さんをお持ちの親御さんかと思います。

そういった人たちに取って、多少なりともこのブログが役に立てば嬉しく思います。

 

しばしば(頻繁に?)、批判的な内容になるかと思いますが、
お読み頂く際にはその点ご了承お願いいたします。

 

 

・大手塾の注意点

 

まず始めに、お子さんを通わせる塾を選ぶに当たって

知っておくべき、塾の構造をお話ししたいと思います。

 

 

まず、大前提として認識しておく必要があるのは、

「大手塾はあなたのお子さんの合否に興味が無い」

ということです。

 

 

 

目次

  1. 大手塾が欲しいのは絶対数
  2. 合格者の作り方
  3. 上位クラスと下位クラス
  4. まとめ

 

 

 

 

 

 

1.大手塾が欲しいのは絶対数

 

 「大手塾はあなたのお子さんの合否に興味が無い」と書きましたが、より正確には

合格するのはあなたのお子さんでなくても良いということです。

 

大手塾に取って必要なのは合格数であって、合格者そのものではないので。

 

 

というのも、

大手塾も結局は営利団体であるからです。

競合に飲まれないためには利益をあげて成長しなければなりません

 

 

そして、塾のとっての利益とは生徒の学費であり、

生徒を集めるために必要なのは実績(合格数)

 

 

 

 

そこで質問ですが、最も効率よく合格数を増やす手段ってご存知ですか?

先生の質を上げる?

親との関係を密にする?

いえいえ、そうではありません。

 

最も効率よく合格数を増やす手段は

生徒の数を増やす事です。

 

 

 

 

毎年の合格実績は程度の差こそあれ、おおよそ決まった割合に落ち着きます

 

生徒が100人いたとして

3人が東大、京大、東工大

10人が早慶上智

20人がGMARCH

40人が中堅以下

残りは浪人

 

この数字は適当ですが、毎年こんなイメージで合格者がでます。

予備校は他と比べて圧倒的な何かをしている訳ではありません。

 

 

予備校が特別な何かをしなくても、

生徒が1,000人来てくれれば、東大、京大、東工大等に30人

生徒が10,000人来てくれれば、東大、京大、東工大等に300人

合格します。

 

 

だからこそ、予備校はこぞって広告に力を入れるわけです。

生徒の数を増やせば、合格者は自然と増えるので。

 

 

 

 

極端な話ですが、

東大合格5人と書いてあっても、

10人の塾なのか、1万人の塾なのかで全く違ってきます。

 

つまり、本当に見るべきは合格数ではなく、合格率であるべきなのです。

そんな物を公開しているところは見た事がありませんが…笑

 

 

 

 

 

 

2.合格者の作り方

 

上にも関連する事ですが、

合格者をつくるのに最も簡単な手段は何でしょうか?

 

合格しそうな人を合格させる

これにつきます。

 

 

 

 

あなたがコーチだとして、

1kmしか走れない人と20km走れる人、

フルマラソンを走れるようにするのにどちらが簡単かという話です。

 

訓練する時間は限られているのに加えて、そのレベルまで教える事が出来る人材にも限りがあります。

限られた資源の中で最大限の結果を出そうと思えば、

合格しそうな人を合格させるという効率的な手段を取らざるを得ないのです。

 

 

もちろん下位から努力して上位に到達する生徒もいますが、

やはり少数であると言わざるを得ません。

 

 

 

そのため良い先生は自然と上位生徒の担当となり、

残りを順次振っていくことになります。

 

 

 

 

結果として、(言い方は悪いですが)

下位の生徒がお金を払い、上位の生徒に目立つ実績を上げてもらう

という構造になるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話が逸れましたが、今回知って欲しいのは、

「あなたにとってあなたのお子さんが特別でも、塾に取っては特別ではない」

と言うことです。

 

 

 

その点を理解して、上手く活用しましょう。

そのためには、塾に通う目的を理解しておく事が重要です。

 

 

なんとなくで入塾すると

「なんでこんなにお金を払っているのに成績が伸びないんだ!」

という状態に陥ってしまうので注意しましょう。

 

 

 

 

 

塾との付き合い方や選び方に関しては、また後々触れていこうと考えています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

色々と偉そうに書きましたが、「何を言っているんだ」と言う点も多々あるかと思います。

そういった部分に関しては、ご指摘いただければ幸いです。

 

また、話題のリクエストがあれば、反映させていただきたいと思います。

未熟ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。